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2019年11月11日月曜日

緊急連絡! (ちょっと大袈裟)


今日、1111日はポッキー・プリッツの日だ。

そして拙著『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)の出版日。めでたい。

が、刷り上がったばかりの本をめくってみれば誤植が見つかるのはほぼ常に出版にまつわる悲劇。あんなに校正を重ね、何度もチェックしたはずなのに!……と悲しくなる瞬間。

今回も見つかってしまった。誤植。

今回の本には折り込みで、そしてページ途中にも地図がついている。可愛らしく、とても役に立つ素晴らしい地図だ。ところが、その地図内のスペイン語表記にミスが見つかってしまった。

折り込みの地図にある地名が、まず、2カ所間違えている。

×CONDEZA→ ○ CONDESA

×BENITO FUAREZ→ ○ BENITO JUAREZ

さらに26ページの地図の通りの名が間違えている。

×Alvard Obregon → ○Alvaro Obregon 

本当はObregon Obregón でなければならないのだけど、地図内はさすがにアクセント記号が出なかったらしく、これはしかたがない。ともかく、綴りが間違えているのだ。

加えて、文献一覧第3章の3冊目
×— 68, Prólogo Elena Poniatowska—        68, Prólogo de Elena Poniatowska—  
(下線分が訂正箇所)

斜体字にすべきものがなっていない例はほかにもあるのだが。

そんなわけで、本書を手に取られた方々は、これを参考にしていただきたい。

版元に郵送を頼んだ分はともかくとして、自分で送ったり渡したりするものには手書きで訂正を入れてある。著者サインの代わりだとうそぶいてみたのだが、さて……


あ、そうそう、このイベント(リンク)が迫っています。こちらも合わせてどうぞ。

2017年7月1日土曜日

告知2点


マドリード・コンプルテンセ大学のダマソ・ロペス=ガルシア先生による講演「ジョイスとコルタサル」。


現代文芸論研究室創立10周年記念シンポジウム。文学を読む、語る、動く。

ぜひ!

立教のラテンアメリカ講座、文学の授業ではエドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』松本健二訳(白水社、2016)を読んでいる。これが面白いのだ。

日本語版『ポーランドのボクサー』は同名の短編集、中篇『ピルエット』、同『修道院』のそれぞれ一部を編み直したもの。しかし、たとえば『ポーランドのボクサー』所収の「白い煙」と『修道院』とに連続性があるので、後者の第1章である「テルアビブは竈のような暑さだった」と「白い煙」を続けて読むと(日本語版『ポーランドのボクサー』はその順に配置されている)独自の面白みが生まれる。立教は公開講座でいろいろな人がいるので、反応も様々で面白い。


『ポーランドのボクサー』冒頭の「彼方の」についての話を中心に、上記シンポジウムでは話をしようかと思う。

写真はイメージ。@治一郎カフェ吉祥寺。

2016年7月11日月曜日

わくわく

ある程度予想されていたとはいえ、選挙の結果には常に失望させられる。とんでもない国に住んじまったものだ。若い教え子たちには言いたいな。一刻も早くこの国を立ち去れ、それが君たちの身のためだ。


縮小する新宿南口店3階カフェ横のスペースでのトークショウ・ファイナルだ。そこでボラーニョ『第三帝国』をめぐって、解説の都甲幸治さんとトークをするのだ。

さらに、今度はこちらのリンクで白水社の告知を読んでいただきたい。なんと! その日、他の書店に一週間ばかりも先駆け、『第三帝国』を先行販売するのだ。ずいぶんとお得じゃないか! しかもトークは無料、予約不要だ。(本は無料とはいかないが)

その日、雨が降らなければエスパドリーユまたはアルパルガータで行こうかな、とは先日も書いた。実際のウォーゲームも持って行っちゃおう。


それにしても、紀伊國屋書店のサイトにはもう書影が上がっているが、かっこいいと思わないか? 

2015年10月15日木曜日

独身者機械を夢見て


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SPINNING BARTHES 100歳のロラン・バルト」
明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、フランスの批評家ロラン・バルト (1915-1980) をめぐる公開シンポジウムを開催します。予約不要、参加無料。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
【日時】2015年11月7日(土)12:20~17:30
【会場】明治大学中野キャンパス5階ホール
【主催】明治大学理工学研究科 新領域創造専攻
【フォーマット】ひとり15分のショート・プレゼンテーション。ロラン・バルトの著作1冊を選び、発表者自身の現在の立場から、自由に論じます。バルトが試みたさまざまな冒険を、現代に再生させるための道を探ります。
【発表者】(全15名)
上野俊哉 (和光大学) 
温又柔  (小説家)
倉石信乃 (明治大学)
鞍田崇  (明治大学)
小沼純一 (早稲田大学)
小林昌廣 (情報科学芸術大学院大学)
清水知子 (筑波大学)
陣野俊史 (文芸批評家)
管啓次郎 (明治大学)
谷口亜沙子(獨協大学)
根本美作子(明治大学)
波戸岡景太(明治大学)
林立騎  (演劇研究者)
松田法子 (京都府立大学)
柳原孝敦 (東京大学)
【時間進行】
12:00 開場
12:20 司会者による進行説明
12:30~13:45 セット1(5名)
14:00~15:15 セット2(5名)
15:45~17:00 セット3(5名)
17:00~17:30 オーディエンスとの対話
17:45 終了・撤収
【連絡先】明治大学理工学部批評理論研究室 管啓次郎 (044-934-7275)
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ぼくは『偶景』についてお話しする。

そのちょっと前にこんなのを出す。セサル・アイラ『文学会議』拙訳(新潮社)

これ、つまりこの作品集の表題作になっている作品「文学会議」は、「あとがき」には書かなかったけれども、語り手が明言しているように、独身者(の)機械のような小説だ。ここに「望外鏡」という、どういうものだかよくわからない機器が出てくる。それをデュシャンのいわゆる「独身者の機械」だと述べている。デュシャンの「彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも」では大ガラスの下半分が「独身者の機械」と題されている。これだと言うのだ。


この「独身者(の)機械」の概念をカフカから始まって色々なところに広げたのがミシェル・カルージュだ。カルージュ的「独身者機械」を広げていった先でロラン・バルトを読む……と、そんなことを上のシンポジウムでやるつもりはないが、今日は少しそんなことを考えていたのだった。

2014年9月28日日曜日

ガボについて語るのだ

立教大学でこんな催しがある。もう1週間を切った。

ガルシア=マルケスについて語るのだ。「ガルシア=マルケスは誰が読んでいたのか?」

できればこれに、「1983年、日本」と副題をつけて考えていただきたい。ある小説が『百年の孤独』に負っているところが多いのに、まったく気づかれなかった話を出発点に、ひとりの作家が読まれ、採り入れられるとはどういうことかを考えていただこうと思っている。

考えていただこうと思っているのだ。考えようと思っているのではなく。自分ひとりで考えられるほど、簡単な話ではないのだ。


よかったら、是非、次の土曜日は立教大学へ。

2010年4月17日土曜日

出来

昨日は予告のごとく、授業後、焼き肉に行った。吉祥寺の李朝園。この前に李朝園に行ったのも雪が降る日だったが、昨日も季節外れの雪。参った。

この時期のこの天候くらいイカレた、不条理な、傑作な小説、ついに出来(しゅったい)。

ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』上下巻、柳原孝敦、松本健二訳(白水社、2010)

左の枠に写真、貼っておきました。ジュール・ド・バランクールの『衆愚の饗宴』は、実にこの小説にぴったりの絵だ。遠景の盆地はメキシコ市のようにも見える。すばらしい。

今日はこれから卒業生たちに会うのだが、みんなに差し上げたいくらいだ。そんなにたくさん持って行けないけど。

これは小説の歴史を変えた小説だ。

2010年1月20日水曜日

明日は講演会

ハイチでの地震は大変なことになっているというのに、ぼくは体の張りを抱えながら、身の回りのちまちまとした仕事に忙殺されて生きている。すべての会議が終わったときには、7時半を回っていただろうか?

明日は5時限、表象文化とグローバリゼーションの時間に、講演会をやります。木村榮一さん。「ボルヘスと父親」。

ボタンフロントのジーンズというのをいくつか持っているのだが、でも実際に稼働しているのは今は1本だけで、このボタンフロントというやつ、ある文脈のなかではけっこう好きなのだが、別の文脈の中ではとても困ったことになる。今日はそんなリーヴァイス501のボタンフロントを穿いていて、そんなことを考えながら会議をやり過ごした。

……こんなことを書くとぼくの勤務態度がとても不真面目なように響く。

ゲラと別のゲラ、レポートと別のレポート。そして、これ。文庫化されたのだな。

柄谷行人『トランスクリティーク――カントとマルクス』(岩波現代文庫、2010)