2023年1月3日火曜日

本棚の奴隷

昔から仕切りのない広い家……というか居住スペースが好きだ。


しかし、東京で、少なくとも僕程度の収入で借りたり買ったりできる住宅は、たいてい仕切りが多く、狭い空間に可能な限りの数の部屋を作るという思想の下に設計されているものばかりだ。


一方、僕ら(僕のような職業の者たち)は本棚をできるだけ多く置ける家(仕事場。仕事場が別個確保可能な場合はこの限りではない)に住む必要もある。そのためには壁が広い方がよく、つまり仕切りがたくさんある方がいい。


本当は仕切りのない広いスペースを本棚で仕切る、というのが理想ではある。模様替え(本棚の配置転換)によってレイアウトが変わる。いつまでも飽きない。


今住んでいる部屋は(公称)2LDK50平米ばかりの部屋で、(公称)LDK2つの部屋がドアで仕切られている。そのひとつを寝室に、もうひとつを書庫に使っているのだが(といっても、もちろん、寝室の壁も本棚で覆われているが)、これまでは仕切りのドアを開けっぱなしにして使っていた。こうすれば少しは広く見える。開放感が得られる。


それで、


こうだったものを、



こうしてみた。


つまり、ドアを外してみたのだ。粗大ゴミのカテゴリーに「戸板」というのがあったので、これが捨てられることがわかったので、いっそのこと外してみようと思ったのだ。死にスペースがなくなって、そこに新たに本棚を置くこともできる。たとえば、


こんな具合に(棚の上の写真パネルにかんしては、こちらを参照のこと。リンク)。この背の低い棚がもともとあった場所に新たに背の高い本棚を入れることもできるのだ。


こんなことを考えながら生きているのだから、本当に僕は本棚の奴隷なのだな。