エスパドリーユだ。またはアルパルガータだ。ソールにジュートなどが使われている軽い靴だ。ふたつは同じひとつのものを表す別々の単語だ。前者がフランス語、後者がスペイン語。
『第三帝国』の主要な登場人物〈火傷〉がアルパルガータを履いている。ひょっとしたらエスパドリーユを履いていることになるかもしれないが、ともかく、ふたつは同じものだ。アルパルガータを履いている。訳しながら、今年の夏はアルパルガータが欲しいと思ったのだ。もしくはエスパドリーユが。何しろ今年は実家に2、3日帰ることになっているし。だから、夏用にアルパルガータが欲しいと思ったのだ。もしくはエスパドリーユが。
で、買ってしまった。むふふ。
今、僕は京都にいるのだが(日本ラテンアメリカ学会に参加するため)、2泊3日の荷物はすべてポーターのデイパックに入れてきたのだが、だから靴も軽装でアルパルガータもしくはエスパドリーユと行きたかったのだが、さすがにそこまでの気候ではなかった。靴は普通のスニーカー(ただし、ウイングチップ)にした。
夏はまだか? 早くエスパドリーユが履きたいぞ。
(しかし、出だしのこの「ジャン!」には我ながら呆れる)