立ったまま仕事がしたいと思った。ゲーテのように、ヘミングウェイのように、サイードのように。
サイードの『人文学と批評の使命』には机の上にさらに小デスクをおいて立ったまま仕事をするサイードの写真が口絵として載っていた。いいな、と思ったのである。
まず、家の机に、台所の細々とした物入れに使っていた箱を置いてみた。その上に大判の本をいくつか置き、ちょうどいい高さにして、立ったまま書くことをしてみた。
なかなかいい。
で、研究室では、ゴミ箱を机の上に置き、コルクボードを渡してみた。
うむ。
!
が、もっといいのがあるじゃないか。
前任者・野谷文昭さんが残していったラック。辞書などを載せて机の脇に置いてあったのだか、それの天板がスタンダップ・デスクにぴったりの高さ。こうして使ってみた。
なかなかいいのである。