2012年4月21日土曜日

知性について考えた週末

こんなものをもらった。ペルー大使館からの招待状。それで行ってきた。昨日のことだ。日系ペルー人(セビーリャ在住)作家フェルナンド・イワサキの来日を記念しての晩餐会。

なかなか面白かった。大使はメニューをひとつひとつ読み上げ、食材などについて解説。アスパラガスはペルーの主要輸出産品なのだ、とか、そんなことだ。ゲストによる返礼の挨拶では、セビーリャ大学で歴史学の博士号を取った人物だけあって、メニューにでているあるつけ合わせの料理名の由来をその場で説いてみせた。アカデミアの辞書にはこのように定義されており、その記述は現在とだいぶ異なる、そうなった理由は云々、という話だ。『ペルーの宗教裁判』などという本を書いた人物だけのことはある。たいしたお方だ。

今日、21日はセルバンテス文化センターで、日本在住のベネズエラ人作家エドノディオ・キンテーロを聞き手にする形で、イワサキは日系ペルー人の3人の作家について話し、その3人を通じて自分のアイデンティティのことなどを話した。祖国patriaとは父親padreに由来するのだが、父というよりは子のいる場所を帰るべき場所、故郷とすると言っている、とも。