2011年1月15日土曜日

時間を殺す、あるいはコンバースは永遠なり

スペイン語で時間を殺すというのだ。暇つぶしのことを。

いや、もちろん、試験監督は暇ではない。まさかの場合に備えて受験生たちの動向に目を配っている。でもね、「まさかの場合」なんてものはめったに来ない。だから「まさか」と言うのだ。で、どうにかして試験時間をやり過ごす。時間を殺す。

あからさまに「内職」をするのも問題ありだ。そんなわけで、たとえば、試験問題を読む。場合によっては解いてみる。どれどれ、なんと鷲田清一の文章などが出題されているが、センター試験に大阪大学総長の文章など出していいのか? それならぼくらの学長だって出してくれよ、などと考えながら、ざっと国語の問題に目を通したりしているわけだ。世界史の問題のこの牽強付会ぶりはどうだ、などと笑いながら。

しかし、あくまでも受験生じゃないんだから、時間いっぱい問題文に没頭するわけでもない。机間巡視したり、ぼんやり机の下を眺めたりもする。そして、今日、その結果、ぼくには靴が気になった。

男子受験生のコンバース使用率の高さに驚いた。半分くらいはコンバースだった。いわずと知れたオールスターだ。ハイカットもローカットもあり。カラー・ヴァリエーションもそれなりに。なるほど、コンバースは永遠だ。

ぼくだってコンバースを持っている。ただし、オールスター(バスケット・シューズ)でなく、ジャック・パーセル(テニス・シューズ)。ジャック・パーセルの受験生もいた。

制服組でやはり存在感があったのが、ローファー。ブレザーの場合はほぼ間違いなくローファーだ。女子の場合は茶色もあった。男子はだいたいが黒。

ぼくの経験からいって、きっとHARUTAかどこかのローファーだとの推測が成り立つ。事実、靴を脱いで問題を解いていた受験生のそれはHARUTAだった。事実HARUTAは学校指定シェアNo.1を謳っている。

したがって、ぼくが監督を務めた教室の受験生の大半はHARUTAか、でなければコンバースを履いていたということだ。