2009年5月20日水曜日

ひとつの時代が終わったのか?

ある授業で、この流れから行くと、あんな話をしたいから、そのためにはナニの映像があれば説得力が増すのだけどな、などと考えていたら、そういえばあの映画のあのシーンにあんな映像があって、あれが助けになりそうだ、と思いついた。DVD化されていないのだが、VHSならあるはずだ。なにしろ最近HDD-DVDを導入したのだ。これを機にHDに入れてしまえ。というので近所のレンタルVショップ(GEOだ)に行ってみた。

なかった。

お目当てのソフトがなかったのではない。VHSのソフトがすべてなくなっていたのだ。店内は改装され、、配置がかわり、古いVHSのソフトが一掃され、その代わり、ぼくなど死んでも見ないだろうなと思われる、パッケージを見ただけでストーリーが透けて見えそうな長いだけのTVシリーズや、「韓流」を謳った東アジア発のソフトなどが存在感を増し、当たり障りのないハリウッド新作ものは相変わらず複数取りそろえられ、……まったく、ぼくにとっては売り場面積は4分の1くらいに縮小されたようなものだ。

VHSではソフト化されたけれども、DVDにはなっていないものというのはまだまだたくさんあると思うのだけどな。ソフト会社の意向はともかくとして、そうした現状を知りつつ、もう近所のGEOではVHSに見切りをつけたということなのだ。

そりゃあね、学生たちと話していると、彼らの大半はビデオデッキなど持っていない。だからVHSソフトは彼らには無用だ。そろそろ危ないなと、ぼくも思っていたのだよ。でもまさか、このタイミングでこんなことになるとは。

ぼくはつくづく時代の変化に一歩遅れる。が、ともかく、これでひとつの時代が終わったということなのだろう。