何度も書いているが、ふだんは万年筆を使っている。あるいはローラー。本への書き込みや映画を観ながらのメモには鉛筆を使う。
鉛筆といっても、メカニカル・ペンシルだ。いわゆるシャープペンシル/シャーペン。
右がファーバー・カステルの芯が1.3mmという骨太の一本。鞄の中や、上着を着る季節には上着のポケットに常に入れている。電車での読書などに使う。その次がカヴェコの0.9mm。筆箱に入れて持ち歩く。その次がぺんてるのTUFF速記用0.9mmというやつ。これは自宅の机上に置いている(消しゴムは引っ込めることもできるが、今は出している姿で写した)。その他ベッド脇に置いたものなどもあるにはあるが、とかもく、家の中ではこれを使うことが多かった。しかし、これになんとなく飽きてきたのだ。それで見つけて今回買ったのが、いちばん左のやつ。
北星鉛筆〈大人の鉛筆〉。芯が鉛筆の芯で、外のメカ部分は極めてシンプル。鉛筆感覚。芯が鉛筆なので、2mmもある。付属の芯削り器(左)で削って使うのだ。なかなかいい。
容器というか、台紙にはこれだけいろいろなことが書いてある。気合いが入っているようだ。2011年日本文具大賞デザイン部門優秀賞だそうだ。
これは今翻訳中のふたつの作品のひとつ。こんなふうに鉛筆で書き込みするのだ。この小説は訳し始めたら読んでいるときよりもずっと面白い。むふふ……
それからちょっと前にこんなのも導入した。乾燥機。
僕は晴れた日に露天で洗濯物を干すのが嫌いだし、何よりも公道に面した場所に物干し場兼用のベランダを置く東京の建築様式はどう考えても狂気だと思っている。それに食洗機や乾燥機の開発の相対的遅れ(今では充分普及しているとは思うが、テレビや洗濯機、冷蔵庫、マイクロ波オーヴンつまり電子レンジらに比べるとどう考えても遅れていたとしか思えない)は女性=主婦を不当なまでの滅私奉公的労働に縛りつけるための最後の紐だったと思っている。まあそれはどうでもいいのだが、ともかく洗濯物は乾燥機を使うべきという考えだ。浴室乾燥機のある家に住んでいるうちはそれですませていたが、今の家はそれがない。縦型洗濯機の乾燥機能は充分ではない。そこで、このたび買った次第だ。3kgサイズで安価だったので。