前回投稿した翌日、5日には第4回現代文芸論研究発表会があった。毎回、作家をゲストに呼んでいるが、今回は町屋良平さん。自分へのインタヴューという形式で「小説を書く身体/小説を読む身体」という話をされた。夢を見た状態を、一日で書き終わることのない小説を書く間生きていることが小説を書く本質などと、実に興味深い話だった。
町屋さんは文藝賞を受賞してデビューした。彼が受賞した翌年には僕も授賞式に呼ばれたので、若竹千佐子さんが受賞したそのときはノコノコと出かけていったのだった。
その文藝賞の授賞式。2年ぶりに出た。11日(金)のこと@明治記念館。
今年の受賞者は宇佐美りん「かか」と遠野遥「改良」。宇佐美さんは20歳の若さだというのに、受賞の挨拶も立派なものであった。遠野さんは自分の書いたものを人に読んでもらうことの楽しさを語られた。
ところで、繰り返すが、著書『テクストとしての都市 メキシコDF』が、難産の末にほぼ一月後に上梓されるもよう(11月11日、ポッキー・プリッツの日に発売予定)。それのプロモーションではないが、ちょうど時期があったので、宣伝がてらこんなこと(リンク)をやる予定。来てね。
台風のため、今日の立教の授業は休講。明日の「はじめての海外文学スペシャル」も中止。
写真はイメージ(文藝賞授賞式に向かう直前に撮ったもの)。