2019年4月16日火曜日

これもジェンダー・バイアス?


髪の薄さはもはやごまかすべくもないので、髭、眼鏡、ハンチングの三点セットでごまかそうと思い、作業用および授業用はいわゆる「中・近」の眼鏡は持っているのだが、それとは別に、かつて作った遠近の眼鏡をかけるようになったのだ。

実は「遠」の部分はただのガラスであるこの眼鏡、「近」の部分、つまり凸レンズの度が合わなくなっているのだった。まあ、早く言えば、老眼が進行したということ。電車などに乗っているときに「中・近」は今ひとつ合わないし、このままの「遠近」では読書もままならない。だから思い切って買い換えることにした。

が、眼鏡店を回っても、オーバルの眼鏡を試しにかけていると、大抵はそれは女性ものだと言われる。男性ものはこの辺ですね、と言われた場所を見れば、どれも角形のものばかりだ。

そうはいっても、仕方がないので、まあ角形の方が本来の僕の属性である鋭敏さなどが強調されていいか、などと自らに言い聞かせ(自らをごまかし)、買ってしまったのだ。角形。(右が度の合わなくなったもの。左が新しく買ったもの)

今度は「遠」の側も単なるガラスではなく、度が入っている。

『文学ムックたべるのがおそい』Vol.7 が届いた。僕の短篇小説「儀志直始末記」が掉尾を飾っている。「儀志直節」「芦花部一番節」のふたつの島唄を結びつけるフォークロア風の短篇と、それの作者と思われる人物についてのエッセイ「編者注」から成り立つ二段構成だ。