試写会に呼んでいただいたので行ってきた@TCC試写室
小田香『鉱 ARAGANE』(ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本、2015)
小田香は『ニーチェの馬』のタル・ベーラのもとで学んだとのこと。この映画も彼が監修として名を出している。
サラエボからは北西に約30キロというから、つまり、近郊、ということだろうか。ブレザという町にある炭鉱に「圧倒的な美しさ」を感じたという監督が、その炭鉱での人々の仕事を撮ったドキュメンタリー。
暗い鉱山での仕事が、ディジタルの映像に捉えられると、なるほど、きれいだ。坑道をトロッコのようなものに乗って下りていく抗夫を(たぶん)カットせずに最初から最後までただ映した冒頭、逆に地上に戻る姿を映した後半、そして今度はエレベーターで彼らが降りた後に、彼らの姿が見えなくなった後も動き続けるケーブルをずっと映したラスト。それらの間がいい。
その後、恵比寿の東京都写真美術館で「写真家チェ・ゲバラ」展へ。盛況であった。写真は絵葉書。僕は美術展に行くと絵葉書を買うことにしている。
今回の写真展は映画『エルネスト』とのタイアップ企画。会場のロビーにはこんなものもあった。