授業が始まるとあっという間にブログの書き込みが減る。
いや、授業が始まったからばかりでなく、既にリンクを貼って宣伝したりしたが、あるところで連載を持っていたからだ。週に一度何かを書かなければならないというのは、けっこうきついことだわかった。今朝、最終回の原稿を送った。
分量は自由だと言われたが、結局、毎回、5,000字かそれ以上書くことになった。4回分で25,000字も書いただろうか? つまり、400字詰めで60枚ばかり。月刊での連載(と言っても訳と解説なのだが)も含めると70数枚ほども書いたことになるのか、4月は? いや、これからさらにもうひとつ長いのを書かねばならないので、100枚。うーむ……
福田和也に『月100冊読み300枚書く私の方法』とかいう本があって、買った記憶もないのにぼくはそれを持っていたのだが、……これだけやっても、つまり、最盛期の福田のやっと3分の1ということか。授業の原稿やいつまとまるともしれない文章らを含めたとしても、月300枚というのは、遠く及ばないなと思うのであった。重松清の600枚はさらに遠い先だ。
……ま、そこまで求められることもないのだが。
今月文庫化された柴田元幸、高橋源一郎『小説の読み方、書き方、訳し方』(河出文庫)で、高橋源一郎が、何作も何作も読んでいるうちに腑に落ちるようになった、「チャクラが開いた」と言っていた。同じことは書くことについても言えるのだと。高橋の場合、500枚ばかりの小説の3作目くらいを書いたところで書き方がわかるようになったと。
ぼくは「チャクラが開いた」のか? なんだか自覚はないぞ。読むのも書くのもうまくできないぞ。まいったなあ……