もう何度も書いているけれども、一冊のノートにすべてを集約させるべく、それを常に持ち歩いている。Moleskineのサイズ(A5変形、というのに近い。A5判よりも横幅が少し狭い。四六判の本くらいのサイズ)がなんといっても好きで、それと渡邉製本Book Note(リンク)を交互に使っていた。後者はオンラインで買うとカスタムカットしてくれるのだ。
ところが、困ったことが起こった。ちょっと前から
こんな使い方をしているのだ。左側に余白を作ってそこにキーワードや本体内の文章へのコメント、あるいは修正案、小説のストーリーをメモするときにはページ数などを記している(写真はそういう例)。いつだったか、映画を観に行ったときに、左側にキーワードだけをメモして帰りの電車でそれを見返していたら、その言葉に関連するシーンが思い出されて、すらすらと内容を再現できた。
いわゆるコーネル大学方式のように、下段にまとめの文章を書く必要はない。
こんな風に引用とコメントを本文として書くことも多いので、欄外はあくまでも簡単なメモ(これは柳宗悦『琉球の富』日本民藝館監修〔ちくま学芸文庫、2022〕の読書メモ)。欄外はまるで本のマルジナリアだ。「(笑)」を意味する「w」まで書いてある。しかも赤で! そして自分のコメントには誤字もある。恥ずかしい。
こんな風に使ってみると、幅は狭いより広い方がいいという観測結果に辿り着いた。当然のことながら。A5変形よりはA5の方がいい。
そんなわけで、ちょっと前にLOFTで見つけて買ったノートを卸してみる。Daigo Corp の isshoni. ノートブック ナンバー(リンク) というやつだ。この写真ではわかりづらいかもしれないが、方眼の左から6マス目くらいの仕切り線が太くなっている。自分で線を引かずとも、これで欄外が確保される(本当はもう少し欄外が広い方がいいのかもしれない。アガンベンのノートは無地で線も引いていないけど、左側を広く確保していた。ジョルジョ・アガンベン『書斎の自画像』岡田温訳〔月曜社、2019〕100ページ)。
しかもこのノートにはノンブルが打ってあり、巻頭には目次のページがある。なんだか少しシステマティックになった感じ。本当はMoleskineももう一冊新しいのが控えているのだが、これが調子がよければBook NoteもカスタムカットなしでA5のものをそのまま買うようにしよう。ロゴも新しくなってかわいいぞ。