2022年4月25日月曜日

恋(に落ちる)なんて簡単! 

ちょっと前にあるTV番組(「飯尾和樹のずん喫茶」というこの番組についての話もしたいくらいだが、今はまあいいとしよう)から誰か男声による “It’s so easy” が流れてきた “It’s so easy to fall in love” というあれだ。これは僕にとってはリンダ・ロンシュタットのものだ(それ自体が誰かのカヴァーではあるけれども)。僕が生まれて初めてもらったクリスマス・プレゼントのひとつがロンシュタットのベスト盤(たぶん、1980年)で、当時、彼女のことをよく知らなかった僕はこのアルバムの一曲目に入っていたこの歌にすっかり魅了されたのだった。


そんなわけで、彼女が自分のルーツを求めてメキシコの歌を歌うようになるまでは(1980年代の半ばごろかな)それなりに聴いていた。そしてロンシュタットといえば “It’s so easy” だった。「ずん喫茶」を観ながらそんなことを思い出したわけだ。


と思ったら、こんな映画が上映されるとの知らせ。


ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン監督『リンダ・ロンシュタット――サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』(アメリカ合衆国、2019


キャメロン・クロウがジャーナリストとしてリンダ・ロンシュタットの記事を書いたりしていたというのは驚きだが、そんなクロウのみならずジャクソン・ブラウン、ライ・クーダー、ドン・ヘンリー、エミルー・ハリス、ドリー・パートンといった関係者らの証言を交えながら、ロンシュタットの活動をだいたい時代順に、彼女自身の回想を導き手として映像でたどっている。


始まってすぐのときに自身が現在パーキンソン病であることを明かしているし、たぶん、ファンには周知のことなので、これを言うことは未見の人の楽しみの妨げにはならないと思うが、彼女の現在を紹介する最後の数分は、さすがにいろいろな感慨が押し寄せるものである。


ものすごいファンというほどでもなかったし、高校時代から90年くらいまでTVなどほとんど観ていないし、つまり動画で彼女の最良の時代はほとんど観たことがなかったわけで、充分に新鮮だった(彼女はすばらしくスマートであった)。そして充分に新鮮だったけれども、あまりにも懐かしかった。


ちなみにこれは Rockumentary 2022 と称して『スージーQ』『ローレル・キャニオン』といった音楽ドキュメンタリーを連続で上映しようというシネマ・カリテ(など)の企画の一環だ。うむ。スージー・クワトロ。これもまた渋い。どうしよう。観ないではいられない……か? 


とろこで、ふだんなら授業のある月曜日だが、今日は変則授業日で僕の授業はない。だから月曜の昼間から映画などに行けたという次第。さすがに高齢者が多かったのだ。日時といい題材といい、高齢者向け。身のこなしは立派なそれだが、密閉型のヘッドフォンを持っているような、そんなファンキーな方々。



別に今日食べたわけではないのだが、オムライス。