観光旅行のようなことはあまりしないのだが、ホテルはコロン劇場
のすぐ前だし、中心街なので、大統領官邸Casa Rosada
なんてのも歩いてほどなく行ける。エビータとペロンが邂逅を果たしたルナ・パーク
なども。
今日は、セサル・アイラの作品によく出てくるフローレスFlores地区に足を運んでみた。雰囲気を知っていると知らないでは違うかなと思ったのだ。
なるほど、瀟洒、とは言えないが住宅街で、なんと、地上の鉄道まで走っている。
公園にはこんな(見えるだろうか?)
緑の鳥までいた。鳩に混じって。
ところで、北からの日差しが方向感覚を狂わせると2日前に書いた。もうひとつ感覚の狂うことがある。何か?
ブエノスアイレスの地下鉄は左側通行なのだ! 少なくとも僕がこれまでに乗った3路線はいずれもそうだ。
これにはびっくりだ。僕はてっきり、車が右側通行である都市では地下鉄や鉄道も右側通行なのだと思い込んでいた。東京は車も電車も左側通行。メキシコは車もメトロも右側通行。しかし、ブエノスアイレスは違ったのだ!
これはあれかな? 丸ノ内線の車両を払い下げて使っているということと関係あるのかな? ただし、僕は丸ノ内線の車両は見ていないのだが。
地下鉄の表示は面白い。「現在地」を示すのに "Usted está aquí" (あなたはここにいます)などと書かず、"VOS"
である。「お前」なのだ。なんかすてきだ。