ずいぶんとブログの更新を怠ってしまった。
前回の記事からいろいろなことがあったのだが、ブログも更新しなかったし、概してTwitterやFacebookへの書きこみも減ったと思う。
特に書きこみを減らしたくなるような何かがあったわけじゃない。
9月24日(土)と25日(日)には京都にいた。世界文学・語圏横断ネットワーク研究会でコメンテーターをつとめた。仁和寺に行った。
10月1日(土)と2日(日)には神戸にいた。日本イスパニヤ学会第62回大会で2つの分科会で司会を務めた。2つもの分科会で司会をするなど、異例なことだ。
10月3日(火)には飯田橋文学会主催の作家インタヴューのシリーズで筒井康隆の話を聞きに行った。
翌4日(水)には同シリーズで島田雅彦の話を聞きに行った。
久しぶりに東京で過ごす週末、昨日の8日はラテンビート映画祭に行ってきた。
まずはアンドレス・フェリペ・ソラーノによる朗読劇「ホワイト・フラミンゴ」。
かつてラミーロという元締めの下で殺し屋(シカリオ)をやっていた友人二人のうち独りが性同一性障害で、性転換後に再会して会話を交わすという内容。榊原広己と宮菜穗子。
僕はソラーノの「豚皮」という短編を『グランタ・ジャパン』に翻訳したことがあるのだが、初めて彼を読んだ時のような不思議な感覚が蘇ってくる。
宮さんはさすがに上智のイスパニヤ語出身だけあってその後のソラーノを交えたティーチ・インでも彼の発話を少し理解しているようだった。すてき♡
少し時間を置いて、イシアル・ボジャイン『オリーヴの木』(スペイン、2016)(El olivoなんてシンプルな題をなぜThe Olive Treeとことさら英語表記にするのか理解できないので、僕は「オリーヴの木」と書く)
この映画祭でのボジャイン3作目の上映。
認知症なのか言葉もしゃべらずものも食わず、徘徊するだけの祖父を、かつて彼の命の木だったオリーヴを、オリーヴ農園の景気の悪いのにかこつけて子供たち(つまり彼女にとっての父と叔父)が売り払ったことに対する抵抗なのだと理解したアルマ(アナ・カスティージョ)が、その木がドイツの電力会社のシンボル・ツリーになっているのを発見し、叔父や友人に噓をついてそれを取り返しにいくという話。
終映後、ボジャインが登壇。話を聞いた。こちらも、すてき♡