2016年5月11日水曜日

ボラーニョをディスカスする

5月16日(月)18:00-

昨年も来日したチリの批評家ロドリゴ・ピントさんをお招きしてのイヴェント。ピントさんは短編「目玉のシルバ」の献辞に名の挙がっている人物。

ピントさんから問題提起として送られてきたペーパーの出発点になっているのが、この本:

Wilfrido H. Corral, Bolaño traducido: Nueva literatura mundial (Madrid: Escalera, 2011)
(『翻訳されたボラーニョ:新たな世界文学』)

世界文学としてのボラーニョとはどういうことだ? この本だけではよくわからんが、日本ではどう読まれているのだ? という設問。


僕は現在、『第三帝国』の校正作業中で、この話をいただいた時に、それが見越されたから、『第三帝国』について話すと伝えたせいか、『第三帝国』は日本ではどう読まれているのだ、との質問もいただいた。まだ読まれていないけど。でもまあ、これらの設問にしたがって、世界文学としてのボラーニョという概念、日本での受容のされ方、まだ読まれていない『第三帝国』がどう読まれる可能性があるか、という話をしてこようかと思う。