今日、14日『朝日新聞』読書欄11面「売れてる本」で紹介されていたのは、ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』神崎朗子訳(大和書房)。
朝日の編集委員鈴木繁のまとめていたことを思い切りパラフレーズして言うならば、要するに悪趣味で下品なアメリカ人がフランス人にシックの何たるかをさとされて開眼し、それを伝える、という話。
実際、ちょっと前からネット上でもいろいろと評判で、ぼくの場合、まあこの種の本は本屋での立ち読みで済ませるので、そうしようと思ったら、池袋西武リブロでもたくさん面出しされていたのだが、既に立ち読みの先客がいてできなかったという次第。なので、上のまとめはだいぶバイアスがかかっているかも。
しかし、……
はて……。
ぼくだってフランス人張りにシックを気取るほどではないにしても、それにしても品のない連中は嫌いだ。安倍晋三の顔などもう見たくはないのだ。
『フランス人は10着しか服を持たない』が売れる世の中とは、シックなんて言葉すら知らないだろう下衆がのさばる時代であるのだなあ。まことに世は反語的なのだ。