マルティン・フィエロが官憲に追い詰められ、万事休すとなったとき、クルスという警官が助けに入った。この男を殺すことだけはあってはならないと。
アウレリャノ・ブエンディア大佐が銃殺されようとする瞬間、銃殺隊を率いていたロケ・カルニセロは、アウレリャノを殺してはならないと気づき、連れたってさらなる反乱に旅立つ。
クルスもカルニセロも寝返ったのではない。彼らは運命として正しい側についたのだ。裏切りではなく、自覚だ。
誰かの耳元で運命を告げる鳥チャハーが泣くこと、¡Basta ya! と叫ぶべきだと気づくこと。明日の準備をしながら今日、そんなことを待望している。