2011年2月14日月曜日

ヤツの来訪

以前、パニック障害をやったとき以来だ。ときどきヤツがやって来る。そのヤツのためにぼくはとんでもない挙措におよび、人生を台無しにし、そのツケをいま払わされ、後悔の日々を送っている。法政をやめて今の大学に移ったのも、その後悔の念を払拭して新たに生まれ変わりたかったからかもしれない。

今の大学に移って、詐欺のように引き込まれた仕事で、外部からのある人物の人格破壊の攻撃を受けていたころに、またヤツは現れた。おかけで抗鬱剤を手放す時間が遅れた。と少なくともぼくは思っている。

昨日また、久しぶりの過呼吸の後にヤツがやって来た。ように思う。ぼくはとんでもない思念にとらわれ、とらわれたのが数時間早く、まだ昼のうちだったら、また馬鹿なことをしてとんでもない負債を負うはめになったかもしれない。ピークは夜だったから、どうにか救われた。

その代わり、サイトのデザインを一新した。マックのiWeb任せで作ってみたのだ。悪くはない。しかし、こんなことをするのも、ヤツのおかげでとらわれた危険な思念の発露の一形態には違いない。用心しなければ。

何と名づければいいのかわからない衝動。それを産み出すもやもや。それに突き動かされた説明しがたい行動。それをヤツと言っているのだ。

今日は入試関係の秘密の仕事が1時間ばかり。その前後に1、2年の学生たちにテストを返却していた。

どこの大学にもその大学独自の風物詩と風土病があるだろう。外語の場合は、1、2年の留年恐怖とそれを惹き起こす進級判定。その前後の成績の開示だ。1、2年の専攻語(ぼくの場合は、スペイン語)を採点し、学生にはそれを返却する。ぼくたちはそれぞれの成績を持ち寄り進級を判定する。この時期、それぞれの専攻語を受け持つ先生方の研究室前には学生たちの長蛇の列ができる。

秘密の仕事の前後には、そのように学生に試験を返却していた。気づいたら雪が降っていた。