2018年9月1日土曜日

なぜフランス語でない?


昨日は藤田嗣治展@東京都美術館に行ってきた。

藤田の生涯をクロノロジカルにたどることのできる構成。時代時代で異なる作風は興味深く、とらえどころもないところ。戦争協力時代の記録画(『アッツ島玉砕』1943や『サイパン島同胞臣節を全うす』1945)が圧倒的であった。サイズの問題もあろうが、色使いも関係しているだろう。

絵のタイトルが日本語と英語で表示されていた。なぜフランス語でない? 

藤田がブラジルに旅した時、当時在ブラジル・メキシコ大使だったアルフォンソ・レイェスに会っている。レイェスは妻ともども藤田に似顔絵をデッサンしてもらい、それをうれしそうに自慢した。そんなことをレイェスの日記で読んだ記憶がある。余談だが。

写真はヴァレリー・ラルボーとレイェスの書簡集。