2018年9月2日日曜日

明日から名古屋♡


第1回スペイン語文学読者の秘かな愉しみ@東京堂ホール

豊崎由美さんが、野谷文昭さんにインタヴューする形式の催し。版権の問題などで出るのはまだ先になるものの、岩波文庫で出る予定の『20世紀ラテンアメリカ短篇選集』に掲載予定の短篇を順番に紹介しながら編訳者の話を引き出していく形式だったので、格好の案内になった。

たとえばオラシオ・キローガ「流れのままに」A la deriva は、毒蛇に噛まれた男がついには死ぬまでの話なのだが、そのうろたえ方が主人公のダメ男ぶりを示していておかしかったと語る豊崎さんの読みには虚を突かれた。僕はこの短篇、読解の授業の教材として使ったせいか、そう感ずる余裕がなかったのだ。

なかなか盛況であった。