2015年1月26日月曜日

翻訳マシンの安堵

既に今年はこれから2冊、翻訳が出そうな見通しが立って一安心している。が、そうしている場合ではなく、次には既に告知されている仕事が待っている。

翻訳する作品の場合、本を2冊買うことがある。研究室と家に置いておくのだ。PC内にはPDFファイルとして取り込んで、基本的にはそれを見ながら翻訳しているのだが、何度も前後を確認することになるので、本は持っておきたいところ。常に持ち歩くのは面倒なので、一番長く過ごす研究室と家に置いておくのだ。

次に訳すのはフアン・ガブリエル・バスケス『ものが落ちる時の音』(仮)、さらにその後がボラーニョ『第三帝国』。いずれも単行本刊行時に買って読んだ本だが、翻訳することが決まってから、こうしてペーパーバック版を買って家に置いている。


スペイン語圏の本の場合、すべてとは言わないが、多くのペーパーバックは、親本をそのまま縮小しただけという感じのものも多い。ページ割りが元の本とまったく同じになるものが多いのだ。これは、こんなふうに2冊(もしくはそれ以上)を交互に使うことになる身としてはとても助かる。普通に考えれば組み版の手を抜いたのでは、と思えるのだけれども、ともかく、助かるのだ。