2013年7月18日木曜日

全国のスペイン語話者たちよ団結せよ

FB上で知人がこのリンクを教えてくれた。


やれやれ。ゴヤ賞10部門受賞のこの話題作にして、こんなタイトルになってしまうのだ。もう笑うしかないな。

Blancanieves だ。『ブランカニエベス』。白雪姫

白雪姫、といってもぼくらが知っているあの白雪姫の話とはずいぶん意匠を異にする。だから、『白雪姫』とはしたくなかったのかもしれないが……それにしても、ブランカニーヴスって……

パブロ・ベルガーでなくパブロ・ベルヘルと表記することを知り、ダニエル・ヒメネス・カチョDaniel Giménez Cachoやアンヘラ・モリーナAngela Molina を正しく表記できる配給会社の人が、まさかBlancanievesブランカニエベスと読むことを知らないとは思われない。これはもう確信犯なのだ。

これは確信犯なのだ。これを『ブランカニーヴス』という表記にすることは。であるならば、われわれ、全国のスペイン語話者は声をひとつにして抗議しなければならない。

Blancanievesブランカニエベスであることを知っているはずの人が、ブランカニーヴスと表記して毫も恥じないでいられるメンタリティ。これは何かに似ている。

何だろう? 

たとえば、従軍慰安婦は必要だった、と発言し、その発言がビデオでくり返し流され、衆目のものとに晒されたのに、そうは言っていないと言い張る政治家の態度か?

トルコの人が聞いていることくらい意識しうるはずなのに、「イスラムの国々は喧嘩ばかりしている」と言ってはばからない政治家の態度か? 

この類似は少々飛躍が過ぎるだろうか? でも自分の発言が届く範囲に対する配慮不足という意味で、似ているような気もするのだが……

やれやれ。それにしても、『ブランカニーヴス』だぜ、『ブランカニーヴス』


まったく、笑っちゃうね。と言いたくなる点でも、政治家たちの態度に似ている。政治家たちは時代に似ている。