2011年4月4日月曜日

いかに、いずこに導くか

一昨日、卒業生からメールをいただいた。弟が外語に入学したというのだが、新入生向けのパンフレットだかガイドだかにぼくの名があったとのこと。

スペイン語(専攻)の紹介で、「新入生に紹介したい先生」という欄に、「柳原先生/クセになるおもしろさ☆」と。

うーむ。ぼくのウリは「おもしろさ」などではなく、鋭敏な知性、豊かな学識、驚異の記憶力、等々、であったはずなのだけどな……

「わたしはお笑い芸人じゃないぞー」と、いつだったか、同僚の先生が、学生たちの授業での反応に対してどこかに書いていたな。ぼくも同じこと言いたいな。「クセになるおもしろさ☆」ねぇ……

ヤツら、……ってつまり学生たちはぼくらをお笑い芸人を見るように見る。それは頭ごなしに否定することが無理なほどの前提だろうなとは思う。かといってそれに迎合していたのでは授業は悲惨なことになる。ぼくらがお笑い芸人と張り合ってかなうわけはないのだから。ヤツら……学生たちのそうした態度にどれだけの反省を強いるか、あるいは反省とまで言わずとも、どれだけ思いがけない地点に連れて行くか、その技能が試されるところだろう。なかなか難しい。「クセになる」くらいでは、まだまだ、喜んではいけないのだな。

喜んではいけない。喜んでもいないけど。といいながらこうして載せたりしているのだから、喜んでいるように見られるんだろうな。あーあ。