いろいろな意味で大変なことになっていた。月が改まってここまでブログを更新せずに放置していたのは初のことではあるまいか。
16日(土)にはボラーニョ・コレクション完結を記念したトークイベントに行ってきた。これはまた数日後に移転する下北沢B&Bの、今の店舗で僕が見る最後のイベントでもある。野谷文昭、久野量一、松本健二の三氏が自分の好きなボラーニョ作品のことなどを話していた。
打ち上げに加えていただき、二次会、三次会で2時まで飲んでいた。やれやれ。
会場にいらしていた柴崎友香さんから『千の扉』(中央公論新社)をご恵贈たまわった。
17日(日)には「はじめての海外文学スペシャル」に参加してきた。ある書店員の方たちが3年前に立ち上げた企画で、翻訳者たちが好きな作品を推薦、協賛する書店が一斉にそれらの本のフェアをかける。越前敏弥さんが中心になって、その記念イヴェントを去年からやっている。去年も参加したのだが、今年も。3分間でカルヴィーノ『まっぷたつの子爵』(河島英昭訳、岩波文庫)を紹介してきた。
今日、18日(月)にはライアン・ジョンソン『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(2017)を見てきた。
最初、何やら違和感を感じた。いつも映画を、とりわけ『スター・ウォーズ』シリーズを見る時とは異なる手ごたえ……
そういえば字幕が出ていない……
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吹き替え版!
びっくりした。DVDソフトなどでは字幕版と吹き替え版があるのは知っていたが、一般劇場でもそんなふうに上映し分けているなんて、知らなかった。そうか、「通常版」と書いてあったのは「字幕版」ではないということなのか。これが通常ということなのか!
予習のために先日の、TVで放送されたエピソード7「フォースの覚醒」を(TVでは通常の)吹き替え版で見ていたので、気づくのが遅れてしまった。僕は俳優の声も含めてその人の演技力だと思っているので、できれば吹き替えでは観たくなかったのだが……まあいいや。幸い、僕は日本語も理解できる……英語よりよほど理解できる……これも100%というわけにはいかないが。どうせ、何度も見ることになるのだし。ちなみに、「ライトセイバー」は「光の剣」、「ジェダイの騎士団」は「ジェダイ・オーダー」と発音されていた。
エピソード5「帝国の逆襲」とパラレルをなすように、今回はルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)とレイ(デイジー・リドリー)の師弟関係が主。ただし、ルークはヨーダのような悟りを開いた師ではなく、ジェダイなど滅びるべきだと思っているらしい。そうした拗ねた心持ちがカイロ・レンすなわちベン・ソロ(アダム・ドライヴァー)誕生のきっかけに繫がっている。