2009年10月25日日曜日

昨夜、というよりも今朝なのだろう、ぼくは夢を見たんだと思う。「思う」というのは忘れていたから。

朝から仕事をして夢みたいな小説を訳しているうちに、夢を思い出した。新たに見ただけなのかもしれないが、だとしたら、まるで夢の記憶を思い出したように見た。夢の中でぼくは再び喫煙するようになっていたのにそれを忘れていて、何かの拍子に思い出すという役回りを演じていた。

あーあ、この間誰かに得意げにたばこをやめて数年が経つなどと吹聴していたのに、ぼくはそういえば、折りに触れて喫煙するようになっていたのだな、と……

……いや、つまり、だから、夢の話。でもいつもの喫煙の夢同様、たばこの味はリアルに口中に残っていた。ぼくは夢を見たのか、見たことを忘れていた夢を思い出したのか?

何かの書類をプリントアウトしようとして、本当にウインドウズ・マシンではプリンタが作動しなくなっていることに気づいた。ディスクからドライバをインストールしようとしてもできない。できたのはスキャナソフトだけだ。しかたがないからビスタ向けアップグレードをメーカーのサイトからインストールしてみて、どうにか作動するようになった。

ちなみに、マックでは難なく作動。

翻訳中の小説では、語り手の女性が、ある男との関係が壊れていることを、バルセローナの街の、サッカーの勝利に酔う群衆の喧噪の中で気づいた。彼女がまた壊れてしまった。

夕食後、ぼくも久々に壊れてしまった。1時間ばかりも肘掛け椅子にへばりついていた。

さ、もう少し仕事をして、今日は30枚ばかりも仕上げよう。