2024年9月1日日曜日

秋に備える

昨日、8月の最終日は大学院夏期入試の日で、夕方にはこういう場所に行った。



中板橋のマリーコンツェルト Maly Koncert30人ほどを収容する小さなホールだ、ここでDUO CHISPAのコンサートを聴きに行ったのだ。これはギターの林祥太郎とチェロの鈴木晧矢とのユニットで、林の You Tube での告知に出くわしたので、比較的近くだし、行ってみようかと思った次第。


2曲め、というか、2つ目の演目、ファリャの「7つのスペイン民謡」からの3曲で盛り上げ、スティーヴン・ゴスの「偶像の庭園」で格好良くまとめた。それが第1部。第2部はブラジルの楽曲2曲にピアソラ3曲の南米シリーズ。ピアソラの「ル・グラン・タンゴ」はロストロボーヴィチに書いた曲だそうで、つまりチェロ曲であるそれをギターとともにやるのは初めてだとか。これが本当に素晴らしかった。



最近何度か You Tube に『アニー・ホール』のクリップをいくつか見せられた。僕も何度も観た映画のはずなのに、ウディ・アレンがチェックのシャツをよく着ていることに改めて気づいた。僕は服の着こなしはほとんどウディから学んだようなものなのだが、そのわりに、チェックのシャツはあまり持っていない。ギンガム・チェックのやつとタータン・チェック(というか、ブラックウォッチ)のやつが1枚ずつといったところか。そろそろ秋冬物が出回るころなので、何か、たとえば、久しぶりにタッターソールのシャツでも1枚買おうかと思いついたのだった(ウディがタッターソールを着ている姿は記憶にないが)。僕は学生時代にはタッターソールのシャツを気に入ってよく着ていたのだが、いつの間にか着なくなっていたのだった。


そんなことを考えているときに、あるビルに入ったユニクロの前を通ったときに、見つけてしまったのだ。


タッターソールのシャツ。学生時代のお気に入りの赤を基調としたものでなく、茶色ベースのものだ。オックスフォード織りでもない。ましてやユニクロだ、年収1億と100万の者がいてもいいとほざいたネオリベ野郎・柳井正の会社だ。柳井は先日も日本は滅びるなどと、滅ばせた本人のくせしてうそぶいていた。そんなやつの会社に金を落とすなど、屈辱ではあるまいか? 


でもまあ、買ってしまったのだな。経済に負けてしまった。


この秋は恥と罪悪感を背負ってこのシャツで過ごすことになるのだろうか……