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2013年3月17日日曜日

本当に言いたかったのは


文章って、書いているうちにどんどんずれていく。前の書き込みで言いたかったことは、あんなことではなかった。生活についてのもっと本質的かつ重要な話であったのだ。

ここ10年ばかりぼくが享受していて、今回の引っ越しで失ったものは、15平方メートル分の面積を除けば、以下の3点。

床暖房
宅配ボックス
浴室乾燥機

床暖房はリヴィングのみのものだが、これのおかげで、冬はエアコンをほとんど使わなかった。わずかに寝室を暖めるために1時間ほど使うことがあった程度だ。リヴィング横の(実質的にはその延長として使っていたけれども、構造としては別個の)部屋も、暖かだった。そこがぼくの書斎だった。

宅配ボックスがあるおかげで、受け取り損ねた荷物を再配達してもらったり取りに行ったりすることはなかった。こういうことって、重なると意外に面倒だ。

浴室乾燥機のあるおかげで天気を気にせずに洗濯ができた。

こうした快適さをぼくは失った。

……が、それらは、結局は生活にとっては非本質的な、些細なことなのだ。なくてもやっていけるものなのだ。

でもそれだからこそ……

……いや、本当に、たいしたことでは……ない……

と思う。