大魔神である。
そしてマンホールにはアニメキャラ。
所沢はサブカルで町おこししているらしい。そのプロモーターらしいところがここだ。昨日、30日(土)に行ってきた。
ここにも大魔神が!
角川武蔵野ミュージアムだ。話題の書庫。
そしてとなりのダ・ヴィンチストア。書店には佐藤究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)と佐藤さんの選書によるブックフェア。なんと! あの名著『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)があるではないか! 『テスカトリポカ』執筆中、メキシコでアステカの記憶など忘れ去られていたらどうしよう、との不安を払拭してくれた一冊、とのコメントつき。えへへ。お役に立てて光栄です。
そしてミュージアムの荒俣宏コレクションでみつけたこれ。黄鉄鉱piritaだ。ちょうど前日、現在翻訳中の小説でこれに触れた箇所を訳していたところなのだ。語り手の「私」がカナダのバンフにある店にローレンス・ウェシュラーと入っていったらこれを見せられ、これについての話をウェシュラーから聞く、という箇所。その小説にはこれに本当にそっくりな黄鉄鉱の写真まで掲載されている。さすがは荒俣宏だ。これを見つけたとき、この前にはカップルが立っていて、隣にある水晶を見ていたのだが、僕が思わず歓喜の声をあげたものだから、彼らは立ち去ってしまった。申し訳ないことをしてしまった。
ニジマスなどを食べ、……
帰るときにはアニメキャラたちはキラキラ光っていたのだ。
誰かの忘れ物。この人はその後、無事に家まで辿り着いたのだろうか? まさか大魔神のものではあるまいと思う。彼のものならこんなに小さくはないはずだ。