10月になってしまった。否応なしに。授業も始まってしまった。9月の末には博士論文の審査があったりして、いろいろと大変だった。博士候補(まだ教授会を通過していないので、候補のままだが)は某私立大学に専任教員として4月から勤めることになったようだ。めでたい。
小田香監督『セノーテ』の劇場公開用パンフレットに「神話を幻視する」という文章を書いた。
『ユリイカ』10月号ペドロ・コスタ特集に「靴を脱ぐ女」という文章を書いた。
疫病を忌避してあまり出歩かないものだから、ソーラー電池式懐中時計の電池が切れた。
そして今日は「新・今日の作家展2020 再生の空間」@横浜市民ギャラリーに行ってきた。
「メキシコシティの探偵」(2020)をはじめとする4本の地主麻衣子のビデオ作品およびインスタレーションと、「震災後ノート」などの山口啓介の作品の展示。
「メキシコシティの探偵」は地主さんがメヒコで撮ってきた映像にボラーニョの詩の朗読をかぶせたもの。若きボラーニョのだらしなくロマンチックな詩が乾いたメヒコの街角を歩く名も知れぬ人々の背中に跳ね返る。
「震災後ノート」は圧倒されたので、帰宅後、授業の準備ノートがいつもより綿密になった。影響を受けやすいのだな。展示は10月11日まで。
ついでながら、今期の授業ではマリオ・バルガス=リョサ、オクタビオ・パス、アルベルト・ルイ=サンチェスなどを読む。